■1/8 クルシマ製作所
 ホシノ・ルリ(おでかけルリ)改

(制作中)


 

 

前作からそう間を置いてません。つい着手してしまったのでぼちぼちやるつもりです。…そのハズです。
キットはクルシマのルリ嬢です。ちなみにナデシコはまとめて再放送してたのをちらりと一回見ただけで、思い入れがあるのか? と言われるとこれまたかなり微妙です(汗)。原型は慶子氏。この人の作風は好みで、他の作品を見てもいずれも良作です。少女らしい仕草とはにかんだ表情。

改造向けだと直感しました(…。

と、いうことは。改造品もありふれているかもしれませんが、私は他の人のこれの魔改造品をあまり見たことがないのでよしとします(何がよしなんだ…)。
今回のテーマは立ちフィギュアの魔改造です(シンプルやな)。あとローティーンつーことで、それらしく仕上げようと目論んでいまふ。また、胴体パーツはかなりひらひらした服なので「単に削ればおけ」という訳でもありません。まあ削れば芯にはできますが…。勿体ないので、時折見かける「服だけ別に作る」つまり胴体は完全自作でいきます。アスカの時もほぼ自作でしたから胴体については大丈夫でしょう。
たぶん。

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里見デザインで通販したのですが、なんか届いた時からボックスが擦り傷? だらけだったです。青い部分の白い横線は段ボールの段の部分がこすれて白くなってるのですな。
このへんとやかく言うつもりはありません。よくお世話になってるので…。でもちょっと残念ではありました。
離型剤落としてからかなり放置していましたが、アスカもほぼ終息したので何気なくパーツを眺め始めました。
でもって、レジンキャストの堅さは前回でさんざん経験したので、まともなリューターを…と思い造型村のマイクロモーターツール2を購入。まだ先端工具が足りない気がしてます。一通り揃えたいのですが造型村のは高いっすね…(;_;)。何種類くらい持ってりゃいいんだろう?

Jan.16th
とりあえず試しに削ってみました。

箱の写真の通りのクツではハダカにそぐわない気がしたので。サンダルにすべく足の指を削り出しです。余裕があれば別キットのサンダルキャラの足を接げ代えるだけで済ませたいくらいですが(…コワイことを)。指先等はいいかげんだと仕上がった時にかなり萎えるので、なるべく既存のディティールを活かしたいです。きっちりと時間をかければまともなものにする自信はあるのですが…。でもこのスケールだと正直つらいかな? まあ今回の出来次第。
仕上げは追々やるつもりなので、とりあえずそれなりの形出しが出来た所でやめておきます。

Jan.20th
次は各パーツに軸を通す作業。
これが得意な人って人間では居ないと思います(極論だな…)。私も、慣れていない以前に素養がなく下手だと自覚があります。
が、裸族師のガチンコ対決用の作業風景とコメント見てて「ああそうか。外から貫通させりゃズレないな」と思いました(…バカ?>自分)。
ただ、単純に外側からピンバイスで行くのはやっぱり角度的に厳しい場合もありますので、私の場合、たとえば足パーツの接合面内側から一旦外側に向けて貫通する穴を開けます。
貫通したら、胴体パーツと足パーツを噛み合わせて、手でしっかり固定します。
でもって、貫通した外側からピンバイスをぐりぐりと突き入れて胴体にも穴を開ける、と。
今回は各パーツがきっちり軸通しできました。実は前回のアスカは両方のパーツを内側から穴開けて軸を埋め込もうとしていたため、肝心のパーツのかみ合いが最悪でした(作成手順だとみんなそんな感じで説明してたから…)。穴を大きくして無理矢理アルテコ流し込んで接合してた感がありますが、これならきっちり接合できそうです。

そのへん済ませたら胴体の新造です。
まずは服パーツをあらゆる角度から観察して、その内側を透視します(…真面目に言わないでください)。
#ここはひとつ「見えた! やってみる!!」とシャリア・ブルのように。

…服の皺の走り方、胸や腰の位置から身体のラインを見極める訳ですな。こんなことを普通の人にやっちゃタイーホもんですが。ここはひとつ塑造の芸術家の心境に自らを高めてやりましょう。 言い換えると、「(貧乏)芸術家を気取ってモデルなしでヌード塑造しよう」ということですね…。
…(つд`)。
…私は魔改造は(物や指向にも拠りますが)充分に芸術足りうると感じるのですが既にダメ人間ですか? そうですか。

話を戻して、身体のラインを見極めつつ、エポパテで大まかに造型します。WAVEの軽量エポパテを買っているのですが、正直ベタつきすぎて好きじゃありません。量が多くて安いのが最大の魅力…。それほど削りやすい材質でもないので、芯にしか使えないような気がします。とはいえ持ち合わせの中で一番しっかりと形を出せるので使わない訳にもいかないのですが。
ということで、こんな感じに。

ふっくらした印象ですが、ここからある程度まで切削してゆくのでこんな感じでいいのではないかと。隣の服パーツと比べても雰囲気は出せてると思ってます…。

Jan.23rd
エポパテが硬化するまで放置。というかこういうことばかりしていると今までの友人や私の拙い作品でも支持してくださる方々を裏切ることになりそうですのでほどほどに逝きます。彼岸に辿り着かないように。

硬化し始めの時はまだ爪でも跡が残せるくらいのエポパテ。かといって、あまり削り易くはありません。リューターやヤスリは目が詰まってダメにしてしまう恐れがありますから最初はデザインナイフで形を荒く出します。おへそや胸骨の下のくぼみなど、人体の特徴が著しい部分から。…この時点で向かって右側、うすめ液のビンがある側の腰のくびれがややきつくなったかな? と思いました。全体を見て判断しますがこのへんは次のパテで整形します。後はほぼイメージ通り。このあたりの工程は全然難しくなくて、頭身や胸の位置などが人体から逸脱していなければおっけーでしょう。
当たり前かもしれませんが、フィギュアは表面の仕上げに入る段階からスキル差がはっきりと見えてくる気がします。「妥協しやすい人間か執念深い人間か」が見えてくる、とも。
…おそらく私は後者です(汗)。

新造した胴体部分の腕の接合箇所を形成すべく、リューターでくぼみを削ります。こうした「くぼみ」はリューターの方がはるかに楽ですし、パテ盛りから二日ほど経てばリューターで申し分なく削れます。マイクロモーターツール2は1/8フィギュア作るには必要十二分のようです。最初はいまいち貧弱な印象がぬぐえなかったのですが。

この程度の作業なら三十分もかかりません。
とりあえずはまればいいと思います。最終的な接合には軸を通しますし隙間はアルテコできっちり埋めてしまいますから。あるいは腕パーツの接合面を削っていくというのもアリですが、このキットの場合、難しい脇の下やら肩の形成が素晴らしいのでなるべく使い切りたく思いました。肩を上げている姿というのは絵でも描くのがそれなりに難しいのですが、慶子氏の造型には何ら破綻が見いだせません。今更ながら本当に良作だと思わされる次第。

で、とりあえずマスキングテープで仮止めして肩の位置や全体のバランスを見ます。

まあまあですね。肩が広くなった印象を多少受けますが、これはテープを頭の裏側で止めているため前面の肩口がやや隙間ができてるせいかと。

脇の下も仮止めすると、ほぼイメージ通りであることが確認取れました。

少し別の角度から。…やはり腰が少し細くなり過ぎたかな? と考えさせられました(上半身と下半身のバランスから)。そんなにくびれるはずがないのでもう少し寸胴でも許される気がします。これは足や腕の肉付きから判断してます。…まあ、各人の趣味というのもあるのでしょうが。

今日はここまで。ちまちま逝きます。


次ページに続く


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